脳梗塞リハビリぬまづのブログ
2022.12.09
上肢のリハビリ 機能訓練(IVES)
≪実際の利用者様のリハビリ≫
男性 脳梗塞 右片麻痺
退院して1カ月以内での利用開始(病院からの紹介)
歩きに関しては装具を使用せず、杖使用すれば自立して歩くことが可能です。
右手も完全に動かないわけではないですが、指を伸ばすほうが難しいです。
指を1本1本動かすのは難しいですが、親指の動き、握るは力が入ります。
元々は右利きで、病院入院中に利き手交換をしたそうです。
生活をする上で利き手交換をせざるを得なかったが、少しでも右手を使えないと不便で、手に関しては退院してからどんどん悪くなっている気がするとのこと。
ご本人様希望は
①歩きの改善(安定感)
②右手の回復(少しずつでも使えるようになりたい)
とのことでした。
手に関しては、もちろん回復の難しさもありますが、手の後遺症の程度と生活自立レベル、基礎疾患などを考慮し、ある程度は改善可能と考え施行しています。
まだまだ始めたばかりですので変化は著しくないのですが、リハビリ中の反応は良いです。
アイビスという器械は、そもそも自分の発する筋電を拾って増幅させるものです。
そのため弱い力でも入っていれば促通させることは可能です。
それとなによりも良いのは、指を伸ばす筋肉に電気を流す場合、曲げる方には電気は流れないのです。
自分の意思で指を伸ばしたいときに邪魔をしないのです。
電気機器も様々ございますが、中でもトップレベルの精度です。
この写真ですが、握る訓練をしているのですが、電気を流しているのは指を伸ばすほうなのです。
握るときは邪魔せず、握る前の対象物を掴むための開く動作の時にだけ電気が流れ指が伸び開きます。
これからリハビリを重ね、生活レベルでしようする右手までを目指していきたいと思います(^^♪
2022.11.19
ここだけの話...
脳梗塞リハビリぬまづのことなんだけど、
来年からいろいろ変わるらしいよ...
筋トレの機械が入ったり、脳卒中の人も安心して訓練できる機器とかも置くんだって。
この前アイビス買ったのに、訓練機器がまた増えるんだって。
あともしかするとなんだけど、料金プランとかも増えて選択肢が増えて利用しやすくなるらしいよ。
(準備が整うまで教えませーん(*´з`))
2022.11.12
治療のガイドラインとは?(; ・`д・´)
みなさまこんにちは!
気付けば11月も2週間が終わろうとしています(;゚Д゚)
日が落ちるのも早くすぐに夜ですね(;^ω^)
でも、この前の皆既月食も見れましたし夜が長いのも良いですね(^^♪
さて、題名に書きました、【ガイドライン】について本日はお話できたらと思います!
みなさまガイドラインと聞くと何を思い浮かべるでしょうか?
最近で言えば、『新型コロナウイルス 感染対策ガイドライン』など耳にするかと思います!
例えば、劇場などの感染対策予防ガイドラインでは、感染対策として3密の回避やワクチン接種の推奨、マスク着用、大声を出さない、指定場所以外の飲食制限などの記載があります。
このようにガイドラインとは、何をすればよいのか方向性を導いてくれる指針のことです!
Guideline=【guide:導く】+【line:線】
ガイドラインは理学療法ガイドラインや脳卒中治療ガイドラインとリハビリの世界にもございます。
聞き慣れていない、聞いたことがない方がほとんどかと思いますが、実は他人事ではございません!
治療やリハビリを提供する側の人間が知らないのはもってのほかですが、治療を受ける、リハビリを受けている方も知っていたほうがよいです!
Q.知っているほうが良いのはなぜでしょう??
A.このガイドラインに記載されている内容が標準的であり、結果を期待できるものだからです!
「診療ガイドラインは判断する際に参考にすべき重要な情報である。」※1
「患者および家族などにとっては自らが受ける治療について期待する内容にもなり得る」※1
と記載もされているほど、たくさんの優れた方々が、たくさんの優れた研究や論文を読み解いて分析して、解説してくれているのです!
注意点としては、ガイドラインがすべてではないということです。
「実際には、患者の個別性を配慮した判断が必要」※1
「ガイドラインに記載されていない診療が必ずしも否定されるものではない」※1
とも記載されているため、医師や理学療法士が「アナタのために考えつくした最善の治療」は間違えているわけではないです。
ただ僕たちの義務としては
“ガイドラインに示された内容を十分に理解して、個別の患者に適切な治療を行うようにする” ※1
つまりガイドラインは知っていないといけないのです。
ガイドラインに否定的な意見を持たれている方も中にはいらっしゃいますが、僕は先人たち・賢い頭の良い人たちの考えてきた結晶体ですので、大事にはしたいと考えております(^^)
また医療従事者ではない方にとっては、
・この先生、本当にやってること合ってる?
・こんなことやって何が意味あるの?
などの疑問を持った場合、参考材料として知っておいてよいと思います!
(もちろん実際に聞くのが一番ですよ!)
正直内容は一般化されたものではないので、何を書いているのかわからないと思いますが、武器にはなると思います(´∀`*)
要は、皆様も不安になったら、受けている治療がガイドラインに載っているのか載っていないのか、なぜこの治療をしているのかちゃんと理解できるまで聞いたほうが良いですよということです(^^)
体も、お金もかけるのは自分ですからね!
以上で終わります^^;
(参考文献:
※1 脳卒中治療ガイドライン2021、編集:日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会、発行:株式会社協和企画 P2 序文)
2022.11.05
オーダーメイドのインソール作成♪
昨日、当施設利用者様のインソール作成に帯同してきました(*^^*)
利用者様なので、脳神経系疾患の方ではございますが、インソールを作成していただきました!
脳神経の病気でインソールのイメージはないと思いますが、実際のところ履いた後の歩きはだいぶ違います!
そもそも世間的に言うインソールとは、有痛性外脛骨症やシンスプリントなどのような痛みや障害に対して作成し負担を軽減するなどの目的が多いと思います。
医療という枠組みでの足底板(インソール)はおおよそ「足形の採型」や「既成パッドの貼付」が主流だと思います。
また、最近メディアや広告で取り上げられるオーダーメイドのインソールも同様に、足の採型や足の裏の圧力のかかり方などをもとにいわゆる「均等に圧力がかけられる」ような作成をし、姿勢を正すようなものかなと思います。
実際に数万円で作成したことがある方は何人も知っていますが、ほとんどの方が楽になった気がするけど、症状は治ってはいないとおっしゃっています。
それは、ただ溝を埋めるだけ、圧力を分散するだけではその人の歩きが改善するわけではないからです(;^_^A
昨日作成していただいたインソールは理学療法士業界では『入谷式足底板』と言われ、ほとんどの理学療法士が聞いたことがあるほど有名なものになります。
【入谷式足底板の考え方を一文で表すと、足から身体の姿勢や動作を変化させることにより、身体各関節のメカニカルストレスを減少させ、より効率的な身体動作を誘導するものである。】引用:入谷式足底板 著入谷 誠
ここで重要なのは、効率的に動けるようになることだと僕は認識しております!
なぜ、今回利用者様の作成に至ったのかといいますと、この方は復職されており、毎日たくさん歩く仕事です。
たくさん歩くと背中も張って痛い、仕事をしているからリハビリの時間を作るのが難しい、歩くときに筋肉に力が入って抜けない、歩くときうまく蹴っていないなど、歩くことは可能だが、それ以上の「質」の部分で問題を抱えており、またリハビリの介入が時間的に余裕ないことでした。
もちろん利用者様全員に勧めているわけではなく、ある方には介護保険のリハビリを、ある方にはマシーンを使う、ある方には電気刺激装置を使うなど、必要な人・必要なタイミングや手段はまったく違います。
この方は、今この瞬間に最適な手段は足底板だと思ったので、今回は有資格者に依頼して作成していただきました。
結果、ご本人様も大変喜んでおり、僕としても望んでいた股関節の動き、足の踏ん張りが履くだけで出ていました(*^^*)
ワクワクして靴も脱ぎたくないくらいだそうです(笑)
正直この「入谷式足底板」のデメリットとして、理学療法士が全員作れるわけではなく、大変難しい知識と技術が必要になるので、恵まれた環境でないとお届けできないところがあります。
僕自身は作成できないので知り合いの偉い人を紹介することしかできませんm(__)m
ただ、脳卒中だからといってリハビリの種類を限定的にするのではなく、僕の中で最適を考えます(^^)
ボバース療法、川平法、PNF、KiNvis、BMIなど脳卒中の知識も更新しながら、すごいモノは積極的に取り入れていきます(^^♪
もちろんエビデンスやガイドラインを大事にし、「うさんくさくない」モノに限ってです(;゚Д゚)
ご興味ある方はいつでもご連絡ください(^^♪