脳梗塞リハビリぬまづのブログ
2020.10.31
本日のリハビリ成果の紹介!!
こんにちは!
天気も良くなり今夜は久しぶりのハロウィン満月ですね(#^.^#)
今日の13:00~14:30枠でリハビリを実施した女性で、喜ばしいことがありましたので報告します!(^^)!
この女性は車椅子で生活をしており、外は歩いたこともなく入院期間中も歩行訓練をあまり実施しなかった方です。
8月から当施設(脳梗塞リハビリ沼津)を利用して頂いているのですが、ついに…
銀行へ歩いていきました!!(^^♪
もちろん私が送迎をしましたし、近くで見守りましたが、介助はなく一人でATMまで歩きお金を引き出すことができました!(私がお金を引き出させた訳ではないですよ(;´・ω・)笑)
皆様からしたらたったの10mかもしれませんが、脳梗塞のかたの10mはものすごく大変です。
この10mの間に『滑り止めマット』『排水溝』『自動ドア』『人の行き来』『ATMの操作』など、本人にしかわからない“壁”があります。
これが病気をしていない人にはわからない“バリア”です。
簡単にバリアフリーとは言いますが、すべてを理解することは難しいです。
本人様はどこか達成感があり、そしてとても疲弊していました(;^ω^)
ですが意欲も沸き、もっと歩けるという自信もでてきていました(^^)
皆様に伝えたいことは、
『何事もチャレンジすること』
『歩かせてケガしたらどうするのではなく、ケガしないように歩くためにはどうしたらよいかを考えること』
『身近に大変そうな人がいたら心に余裕をもって助けてほしい』
ということです!(^^)!
P.S:ご本人様が一生懸命歩いてATMに向かっているのにそれを抜かして一番近くのATMを利用した人がいました。
その方は決して悪気はなく、何も悪いことはしていませんが、優しくして頂けたらもっと障害者の方々が過ごしやすい世の中になるなぁと思いました。
皆様も同じような世界観だととても嬉しく思います。
(※本人同意の下、内容掲載しています。)
2020.10.23
ご利用者のリハビリ内容(2クール目)
70代 男性
脳梗塞 左片麻痺
≪お悩み≫
『今は杖で歩けますが、外を歩くとき不安がありますね。』
『左肩がとにかく痛くて挙がりません』
リハビリ前の状況:〇家の中でも掴まりながら歩くときがある
〇杖で屋外歩行可能(100m程を30分くらいかけて)
〇転倒歴あり
〇左手はほぼ使用していない
≪目的≫
〇屋外は歩けるが、歩行速度やバランス能力は屋外を歩けるレベルにはない。
⇒歩く姿勢(見た目)より、歩く効率向上のため麻痺していない側を改善する。
〇左の指は動かすことが可能であるが、日常において使用していない。
⇒左肩の痛みが強く、そもそも左腕自体を動かせないため、まずは痛みを解消する。
≪リハビリ内容≫
① 短縮(固く)している筋肉のストレッチ
② 筋肉の自動化(自分で使いこなす)
③ 左肩の疼痛軽減(肩甲骨の位置不良、痛みの過敏状態の抑制)
≪現在の状態≫
〇家の中では掴まらずに歩行可能
〇一人で近くのスーパーまで歩く訓練をほぼ毎日している
〇左肩の痛みは軽減(まだ大きく動かすと痛い)
≪今後の目標≫
〇歩行は、家の中だけは装具を外せるようにする。
〇左肩の筋肉が損傷しているため、手が上がらない。
⇒可動域は改善したため、生活に必要な可動域まで自分で動かせるようにする。
(※本人同意の下、内容掲載しています。)
左手はここまでしか上がらない(痛みが出現)
2020.10.16
利用者様のリハビリ紹介
50代女性 (静岡県三島市)
脳梗塞
発症から1年経過
右片麻痺(軽度)
悩み:①歩くときに右足が重たい、踏ん張りが弱い
②手の感覚が鈍い
目標:仕事中の足の耐久性の向上
右手の感覚の改善(物を落とさないようにするなど)
リハビリ内容:①右足の筋ストレッチ(下腿三頭筋・内転筋等)
②右足可動域訓練(外転・内旋・足首の背屈等)
③右足筋力訓練(歩行時の踏ん張りを意識しながら)
④手の筋ストレッチ・感覚訓練
現在リハビリ7回目
・歩行時右足の安定性向上
・歩行スピード向上
・右足の足首の固さ消失
・手の感覚改善 ゴワゴワ感の軽減(感覚は完全に改善したわけではない)
今後の課題
〇お仕事をされているため、疲労してくると右足が重くなる⇒耐久性向上は必要
〇主婦のため、買い物などでも耐えられるように様々な環境を考慮した歩行訓練
〇手の感覚改善(触覚やゴワゴワ感の改善)
(※本人同意の下、内容掲載)
リハビリ6回施行にて、手を放し片足立ち安定(歩行能力向上)
2020.09.25
利用者様のリハビリ内容(実例)
60代女性
脳梗塞(発症してから10年)
左片麻痺
≪お悩み≫
『現在足に装具を付け、杖をついて外を歩いているのですが、装具を外して歩きたい』
現在の状況:〇お買い物など外出時は装具を付け、杖をつき歩いている。
〇家の中では装具を外し、杖も使わず歩くことができる
〇現在もリハビリはしており、満足はしているが時間が足りない
≪見解≫ 現在病院にてリハビリをしており、装具を外し歩行訓練を実施している。
⇒医学的根拠に基づき転倒リスクなども踏まえ、歩行訓練可能と判断。
≪リハビリ内容≫ ①内反と言われる足の変形を調整
②体幹の筋力とバランス感覚を促通
③立位訓練
④歩行訓練
≪短期目標≫ 屋内での装具なし・杖なしの安定性向上、外で装具なし歩行の訓練
≪長期目標≫
外で装具なしで歩行可能(介助なし)
装具を外したいからと言って、すべての人が外せるわけではありません。
安全に歩け、転ばないようにするために装具を付けるわけです。
その安全装置をただ外すという行為はリハビリではなく、危険行為です。
しっかりと医学的根拠と周囲の医療スタッフと連携をとり、実施しています。
(※ご本人様の同意の下、内容掲載しています。)