脳梗塞リハビリぬまづのブログ
2022.11.05
オーダーメイドのインソール作成♪
昨日、当施設利用者様のインソール作成に帯同してきました(*^^*)
利用者様なので、脳神経系疾患の方ではございますが、インソールを作成していただきました!
脳神経の病気でインソールのイメージはないと思いますが、実際のところ履いた後の歩きはだいぶ違います!
そもそも世間的に言うインソールとは、有痛性外脛骨症やシンスプリントなどのような痛みや障害に対して作成し負担を軽減するなどの目的が多いと思います。
医療という枠組みでの足底板(インソール)はおおよそ「足形の採型」や「既成パッドの貼付」が主流だと思います。
また、最近メディアや広告で取り上げられるオーダーメイドのインソールも同様に、足の採型や足の裏の圧力のかかり方などをもとにいわゆる「均等に圧力がかけられる」ような作成をし、姿勢を正すようなものかなと思います。
実際に数万円で作成したことがある方は何人も知っていますが、ほとんどの方が楽になった気がするけど、症状は治ってはいないとおっしゃっています。
それは、ただ溝を埋めるだけ、圧力を分散するだけではその人の歩きが改善するわけではないからです(;^_^A
昨日作成していただいたインソールは理学療法士業界では『入谷式足底板』と言われ、ほとんどの理学療法士が聞いたことがあるほど有名なものになります。
【入谷式足底板の考え方を一文で表すと、足から身体の姿勢や動作を変化させることにより、身体各関節のメカニカルストレスを減少させ、より効率的な身体動作を誘導するものである。】引用:入谷式足底板 著入谷 誠
ここで重要なのは、効率的に動けるようになることだと僕は認識しております!
なぜ、今回利用者様の作成に至ったのかといいますと、この方は復職されており、毎日たくさん歩く仕事です。
たくさん歩くと背中も張って痛い、仕事をしているからリハビリの時間を作るのが難しい、歩くときに筋肉に力が入って抜けない、歩くときうまく蹴っていないなど、歩くことは可能だが、それ以上の「質」の部分で問題を抱えており、またリハビリの介入が時間的に余裕ないことでした。
もちろん利用者様全員に勧めているわけではなく、ある方には介護保険のリハビリを、ある方にはマシーンを使う、ある方には電気刺激装置を使うなど、必要な人・必要なタイミングや手段はまったく違います。
この方は、今この瞬間に最適な手段は足底板だと思ったので、今回は有資格者に依頼して作成していただきました。
結果、ご本人様も大変喜んでおり、僕としても望んでいた股関節の動き、足の踏ん張りが履くだけで出ていました(*^^*)
ワクワクして靴も脱ぎたくないくらいだそうです(笑)
正直この「入谷式足底板」のデメリットとして、理学療法士が全員作れるわけではなく、大変難しい知識と技術が必要になるので、恵まれた環境でないとお届けできないところがあります。
僕自身は作成できないので知り合いの偉い人を紹介することしかできませんm(__)m
ただ、脳卒中だからといってリハビリの種類を限定的にするのではなく、僕の中で最適を考えます(^^)
ボバース療法、川平法、PNF、KiNvis、BMIなど脳卒中の知識も更新しながら、すごいモノは積極的に取り入れていきます(^^♪
もちろんエビデンスやガイドラインを大事にし、「うさんくさくない」モノに限ってです(;゚Д゚)
ご興味ある方はいつでもご連絡ください(^^♪